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おとこひとり

59才おとこ・筋トレ・服・デザイン・時代・哲学

ちっとも悪いことじゃないのに罪悪感を埋め込まれて不自由になった。

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「人の目が気になるのはどうしたらいいか・・・」ということを調べていたら、ネットでのアンケートで死を間近にした方の答えが「人の目を気にしないで好きなことをすれば良かった・・・」とい回答が多かったそうで。なんと人間は寂しい生き物なんだろうという気持ちになりました。
人目を気にする、というのはどういうことなんでしょうか?
あることをしたいのだけれども、それをやると自分だけならなんとかできなくもないが、近所で噂される、家族に迷惑がかかる、ネットに書き込まれる、または身近な人から「やめてほしい」と言われているので出来ない、など?
自分は、親から「普通に生きてほしい」と、さんざん、言われてきた気がする。
「人から後ろ指を指されない様に気をつけなさい(そういう人間になりなさい)」という言葉は自分の親ぐらい年代の合い言葉のようにあたりまえに使われていた。この言葉の中の「人から」・・・の「人」って、いったいだれでしょうか?
どこかの偉い人? 学校の先生? 警察官? 近所のうるさいおばさん連中?

人から中傷されたり批判、バカにされたり、あざ笑われたり、、そううことをされないように気をつける。ということは、人が判断の基準で、その人というモノが自分をつねに監視している、ということです。そしてある時は同時に自分が「人」になって他人を監視する、ということです。
つまり、自分と人は「同じ」ということです。

自分以外の人を、「常に自分を批判、監視する人達」、、と位置づけると、判断されないように「常識」というものに頼ることになるのです。
そういう刷り込みが小さい時からずっと埋め込まれてきました。みんなに埋め込まれているから、ちょっとでも常識じゃないないことをすると(この常識は古い観念。ある種の洗脳)人から批判されている、バカにされているかもしれないという恐怖感でいっぱいになるのです。ほとんどの人がこういう教育を受けてるから自分一人ががんばってやりたいことをやっても周りはすぐに古い観念をだして意見してくる(心の中で)。そこは断固として、(別に反論しなくてもいいと思うし)無言で、そういう古い常識をなくしてこうどうするのが自由への第一歩ではないかと思います。
自由というのは・・・
大きなテーマであるけれども、こういう「小さな不自由さ」は国単位の自由、不自由とちがって日々訪れてくる自己の内部の感覚なので切実な問題であると思うし、自分の中の「不自由さ」がいつかは国単位の不自由さになっていくのだと思う。だから、(人に迷惑がかからないことであれば)今の意識を変えてすぐにやりたいことをやった方がいいと思う。

今、自分は小さな自由をやってます。
それは着物を着ること。
浴衣を夏の着物風に襦袢を着て。着物自体は安いです。高いのはピンキリだけどブランドじゃなければ品質はほとんど変わらず。アンティークもいい感じです。着物より帯とか雪駄とか襦袢とかが値段張ります。
着物着てる人、ほとんど見ないです。とくに男の人は。たまに、お稽古かなにかで品のいいおばさん見かけたり、引っ越す前は浅草に住んでいたのですが、浅草でもあまり見かけませんでした。寄席の落語家の看板写真で見るくらい。
人の目を気にすると、着物なんて目立つから恥ずかしいという意識で着れないと思います。

この着物を例に「人の目(思考)」の気持ちを予想すると、

「何者?仕事なにやってるのかしら?落語家?和尚さん?」
「コスプレ?」
「まともな仕事じゃないわね」
「いくらの着物かしら?」
「どこかで花火大会あるのかしら?」
と言った感じになるのでしょうか?

この前、バスに載って帰ろうとして乗り込んだとき、80才ぐらいのおばあちゃんが自分を見て一瞬ビックリした様子がうかがえました。そのお年寄りは着物を着ている自分(男の人)を見て「えっ!着物なんてこの街、今の世に、居ない!何者?誰?普通の人?」と思ったことがわかりました。なんででしょうか?こういう時は若い人の方が状況だけ見て動揺も判断も何も無くその場が終わります。若い人のほうがお年寄りより大変柔軟性があります。

もし自分の親が生きていたらこう言うでしょう。
「あぁ〜やめて!やめて、、着物なんて着てる人、どこにもいないわよ、今どき!恥ずかしい。」
と、きっとこう言います。
ちっとも悪いことじゃないのに、罪悪感を埋め込まれて不自由になってしまうのです。
人と違ったこと(この人というのはよくわからないが)しないで目立たないように生きてほしいという、なんという個性を殺した教育(洗脳)だったのでしょうか!
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