ろくろく人生レポート

66才からの人生探求レポート

浅草稲荷町放浪記

 

東京 浅草、に、住んでいたのは2年間。
最初の部屋の気に入ったところは床がベージのジュータン張りだったこと。ホテルみたい。歩く音も静かで気に入りました。事務所仕様の部屋だったのでキッチンは電熱線のが一個だけ。料理を楽しむのは無理。もう料理はしないから・・・と決めて。家具はIKEAでそろえた。
それから1ヶ月たって、引っ越したい!と、わがまま心が出たのです。
それは、料理しないと宣言したものの、コーヒーなどこばしたらベージのジュータンが大変なことになる!と、神経質になってしまい、部屋にいても気になってしょうがありませんでした。風呂は入口の左側にあったのですが、何だか暗い・・・。そんな理由で、越したばっかりなのですぐ解約しちゃいました。


次に見つけたのは、浅草寺と花屋敷のすぐそばのマンション。きれ〜いな内装で床は今度は大理石風で何かこぼしても大丈夫な感じの素材で、キッチンは食洗機付きにスライドラック付きで充実していました。前のマンションと逆バージョン。スカイツリーと浅草寺がよく見えて、最高!って思ってたけど、家賃が高くてお金が続かなくて・・・また引っ越し。


次は、一軒家!次から次に、違ったイメージの部屋を探してるって感じです。

その一軒家は一階の隅に、どこかの店の小さい倉庫があるんですが、気に入ったのはこの建物には誰も人が住んでいないこと。
しかし!
引っ越してから2、3日して、女の声がするんです!それも、あえぐような声・・・
やば、霊物件かも?  と、頭が真っ白で、また引っ越しか・・・と思った。
で、気持ち悪いけど、どこからその声がしてるか、探してみた。そうしたら、
なんと一階から聞こえるじゃないですか!
とりあえず壁に耳を当てて聞いてみたら、女の喘ぎ声・・そう、セックス中です! 
いいかげんいしろ〜!と言いたいところですが、きっと場所が無かったんだろう、人助け、人助け。
それから、だいたい決まってひと月に1、2回、21日あたりに14時から16時ごろやってます、セックス。
たぶんこの時間だったら皆、会社に行ってるだろう・・というのが甘い!自分は居るのです。
ときどき自転車がとまってることがあるので、あ、いるな、とわかります。
どんな人がやってるのか結局、わからなかったけど、自分のところが借りてる倉庫だとしても、堂々とやっちゃうんだなぁと、上に人が住んでるのにね。壁が薄い部屋とか、若者たちが多く借りてる部屋なんかはそういうの、聞いたことあるけど。
これも気にしないでいたけれど、せっかく誰も住んでいない一戸建て借りてるのに、倉庫だとしても、一ヶ月に1、2回だとしても、同じ建物でセックスしてる人が居るってもは、やだなぁ、と思って、やっぱり引っ越すことにしました。でも、1年いました。
ここに越してきて、もちろん部屋の、場所のせいじゃないと思うけど、インフルエンザになり、胃腸がおかしくなり、風邪も多くひき、ウツのようなパニックのような障害になり、ちょっとした病気が耐えなかったです。
引っ越す日に不動産屋が部屋のチェックに来た時に、「何か問題とかありましたか?」って聞くから、「え?もしかして、倉庫でセックスしてることかな?」とも思いましたが、と、同時にこの建物、もしかして霊物件なのかも・・・?って思っちゃいました。問題ありましたかって、聞かないよね・・・普通・・・もしかしたら倉庫のセックスって・・・・霊だったのかもしれないし!コワ。。
すぐにも部屋、出たかったから、不動産屋にはもちろん、「何も無かったですよ」と適当に言って、さっさと帰りました。部屋借りるってのは、むずかしいね。

f:id:bearpond:20160810232813j:plain

深夜の浅草。2014年頃の仲見世。夜はこんな感じ。

ときどき、散歩しました。突き当たりが浅草寺。