HERMES のバッグ [サコ]。素材はアマゾニア(キャンバスにゴム樹脂加工)。ガーデンパーティーってトートバッグではおなじみの素材。サイドはシボ革。レディースの皆さんは持ってらっしゃる方もいるのでは?もしこのアマゾニア素材をもってて、劣化に泣いている方、必見です。
表面がゴム樹脂加工のアマゾニアは劣化が激しい。とある修理ショップで塗装しなおしは出来なくもない感じだが、¥25,000〜からということで、元通りにキレイに仕上がるとは限らない。先日の記事で塗装スプレー[染めQ]のほうが、たぶんいい感じに仕上がると思うがマスキングしたりが大変そう・・・何より失敗したらと思うと出来ない。
表面の劣化の画像。
それで、ふと考えた。
HERMES は洋服なんかも裏側にはかなり気を使って作っている。このバッグの裏側もキレイなヘリンボーンの布で、とてもキレイだった。
「塗装もいいけど、面倒くさいし、失敗したら涙・・・」
そこで、
「そうだ。このバッグ、ひっくりかえしたらどうだろう?」と、ひらめいた。
バッグひっくり返すなんて。洋服はタグ付いてたりして難しいのはわかるし誰かに裏だよーって注意されそうでできないけど、このバッグ、チャックとか、金具もそんな付いてないし、かなりシンプルにできてるのでひっくり返してみると、
ほら! すごくいい感じ! なんだか布と革のコントラストが良いじゃない! 本来のバッグより爽やかで春っぽくなった。HERMES で、ヘリンボーンと革のコンビの、こういうシリーズ、あるよね?確か。
HERMES ヴェスパPM
↓これに似てる。
さて、自分のバッグに戻ってみると、下の写真のように、留め具は布ベルトに丸い金具が付いているのだが、うまい具合に飾りっぽく表に出すことができた。本来裏側で使う革のオープンポケットは、かなり大きな面積でこのバッグのポイントになった。細ヒモのキーホルダーも使える。反対側のドットボタンもキレイな作り。このドットボタンに既製のドットボタン使ってポケットをつけようかな?と考えてます。
そしてなによりも、本体の縫製がまるで表のような仕上がりに脱帽です。まるで、裏という意識の無い作り。こうなるとまさか裏側だったとは思えない、リバーシブルバッグと言っても良い。ただ、ショルダーベルトが中側から出ちゃうのが難点だけど、使ってみると内側からショルダーベルトが出てるのでバッグがベルトにあたって変形しなくて使いやすいことを発見。 HERMESだけど、どこにも売ってないオリジナルって感じに仕上がりました。 サコのアマゾニアで困ってるお方、お試しあれ!
裏なのにバランス良し。いい顔だなぁ。