ろくろく人生レポート

東京おとこひとり 改め:66才からの人生探求レポート

工場に嫌がられてお願いして大変だったの!って作った服だとアピールして何の得があるのか?

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鼻につく   とは、

 

「人の振る舞いなどがうっとうしく感じられること」

 

と書いてあります。

 

テレビ通販で洋服を紹介する時に 必ず出てくる言葉が

「これ、大変だったんですよ!何度もこまかく指示して・・・」

「工場さんに大変な思いして頼んでやってもらったんですよ!」

 

これ、鼻につきます。

 

工場にめんどくさがれて、お願いして作ってもらった?

「面倒だ」「大変だ」というのは、

見合った工賃をあげてないからです

つまり、私達は金払いが悪いメーカーです、と言ってるようなもの。

低価格で売ろう、とメーカーが思うから 職人がグチるのです。

実は、職人にしてみれば、面倒でも何でも無い作業であることが多い。

一応、「大変だよ、これ」と職人は かまをかけるのです。

自分は大工や職人を使ってたことがあるのでよくわかるのです。

それに 自分も職人に近い仕事もしていましたし。

人は お金さえ払えば 文句は言いません。

気持ちよく笑顔で仕事してくれます。

面倒な作業でも 喜んでやります。

 

 

君の苦労話は押しつけで、

具体的なことはわからないまま。

大変だったことの効果は、具体的にどこなのか?

この場所を言うことのみで裏話はうっとおしいだけ。

商品の価値を説明するのだったら、裏方の大変さを言うのではなく、

例えば、

「キレイなシルエットを出すために通常1回の行程を

 3回行程をふんでディティールを出しでます」

とか

「この切り替えをして(指示をして、ではない!)特殊なミシンで

 この表情を出してます」

といった商品自体の特徴である効果を説明して終わり、工場の大変さは言わず、

「あぁ ステキに見えるのは手間もかかってるからなのネ」と、

買うほうに思わせる手法でなければならない。

¥5,980のニットを、

「工場が大変だったぐらい手間がかかってる服なんだ・・」と

そこが買うきっかけである客がいたら教えてほしい。

お客はバカではないのだ。

君たちメーカーの「大変だった」説明は 押しつけ以外、何ものでもない。