ユーミンのポスターをレコードやの店先で見つけた。
”アルバム出すんだなぁ〜”
大学も先攻も違うが自分も美大出身で年齢も4つ違いである。とても親近感がある。
この頃の美大出身で芸能界にいった者では竹中直人や六平直政とかがいる。
ユーミンは自分が高校のときにデビューし、卒業の帰り道で、「あの日に帰りたい」を皆で歌って帰った記憶がある。
そんなユーミンのファーストアルバムからずっと聞いていたのだが、ある時期からアルバムを買わなくなってしまった。
自分と同じ年の友達に聞いたら、彼も同じように聞かなくなった、と言う。
ユーミンファンじゃないとわからない話だが、「天国の階段」「ドーンパープル」と言ったアルバムから、自分も彼も、聞かなくなってしまったのだ。
その理由は、この頃から、曲がむずかしい曲調になり、歌詞も乙女の失恋〜というわかりやすいものが少なくなったような気がする。
さらに、このころ、20年ぐらい前であるが、そのから小室哲哉が出現してきて、デジタルや時代の曲調というのか、そういうものへ変化していく地点であったと思う。だから当時の20代の若い人はそっちへ共感していったのだろう。自分のように当時の40代の者は、みな高音でデジタルな小室より、アコースティックなユーミンの昔の懐メロ曲を聞くので十分、満足であった。
この現象は呑み屋で立証できる!
年齢が50代以上のファンがカラオケで歌うユーミンの曲は、自分たちが聞かなかなくなってしまった20年以上まえのアルバムの曲ばかりだからだ。
彼女は凄まじい数の曲を創作してるので、年齢とともに曲も変わって行くのは芸術家の宿命であるから、自分たちはただ、ユーミンらしい曲が出来るのを楽しみにしていくのである。
彼女は世田谷に住んでいるのは皆知ってるのだが、自分がある午後の空いた電車にのっていたら、まえの席に2人の女性が座っていて、その電車がある駅で止まったとき、待ち合わせだろう、ひとりの女性が乗り込んで来た。2人の女性と待ち合わせ3人で親しげに座って話し始めた。
3人ともキレイな、ちょっとセレブな服と化粧でけっして、でも派手ではなく、よく見ると、あとから電車に乗ってきたのはユーミンであった。日焼けした肌に化粧をしてるのというのはこの辺では珍しいし、えらくスタイルがよく、もちろんステージで派手な衣装の彼女は見たことはあるが、日常で普通のオシャレなお出かけ着で、間近に見ると偉く品の良い奥様、という感じでであった。
先日、TVの特別インタビューで、松任谷由実がめずらしく出ていた。
自分を飾らず、年齢による劣化への対処を、以下のような内容で堂々としゃべっておりました。今の自分の年齢をふりかえるときに思うこと、という話の内容である。
昔は出かけるときに、ジャケットをTシャツの上にサッと羽織って出かけられたのが、今はそれが出来ない。同じカッコをするのに今ではいろいろ身づくろいして時間がかかるのだ。(それだけ年をとったということだ。)
いつも言っていることに、「ナチュラルと草ボーボーは違う」と言うこと。
今、ナチュラルにしようと思うと時間がかかるしナチュラルであることは「そのまま」とでいいということでない・・・
ということを、おっしゃっていました。