ろくろく人生レポート

66才からの人生探求レポート

TAXI DRIVER

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今も、ときどき思い出す。ある日、ホームセンターに材木を買いにいこうと思い、近所なので歩いて行ける場所ではあるが、ちょっと疲れててタクシーをひろった。

乗ってる時間は10分も無いのだけれど、運転手さんと話しがはずんだ(なぜかおぼえていないが)。

年の頃、65才すぎぐらいの、何とも明るい雰囲気の運転手さんであった。

そのときの話は、自分が脱水で救急車を呼んだとき、病気の話で盛り上がったのだが、その運転手さんは、

「自分なんか、この間、小腸から大出血し、大手術で、生死をさまよったんですよ〜アハハハ!」

「ついこの間まで入院してたんですよ」

「え? もう仕事していいんですか?」

「ま、死ぬときは死にますからネ、ハハハ」

と、明るい、明るい。

それだけの会話だったので、くわしくはわからないが、自分の病気(かどうか不明だが)なんかより重篤な症状なのに、たいへんな状況をさらりと言ってしまえることに、肝がすわっているな、とおもった。

 

自分の場合、タクシーに乗って(話してみようか?)と、おもう運転手さんには、無意識に会話していまうという、特技(クセ)があるようだ。

ちょっと前にも、新宿2丁目の、とある場所に行くのに迷って、乗ったタクシーの乗車時間は、たったの3分弱。しかし、その時点ではそうとうに酔っぱらっていて良い気分であったため、、おぼえているのは、降りるまで運転手さんが大笑いをし、バカ受けした、ということであった。しかし、いったい何を話したのかは忘れたが。

そんなタクシーで、イヤなこともある。

それは個人タクシーだ。

個人タクシーというのは、無事故無違反で何十年か運転経験があって取得できる(聞いた話であるが)、大変に名誉あるポジションである。

そんな個人タクシー、車は本人所有の車であるので、大変、キレイにしている。しかし、そのプライド故に運転手のプライドが高すぎて、長い距離を乗る場合、足なんかだら〜っと伸ばすのも気になってしまうし、ここでハッキリ言ってしまうと、運転手が、えばっている感じなのである。それが気になって、全然リラックスできないのだ。 皆がみんな、そうではない思うが、個人タクシーは多分にエラそうである、というトラウマがあり、個人タクシーは絶対にひろわない自分である。