満員電車って、いったい何なのだろう?
通学に、就職に、普通の生き方を選択すれば、多くの人は会社に行くのに満員電車に乗ることになり、それも定年まで何十年も続くことも普通だ。
岡村孝子の歌に「電車」という歌がある。
彼氏を捨ててきたのに、
仕事にも失敗し、満員電車にもまれる毎日。
で、すべてを失った。
この歌を(内容の解説付きで)友達が熱唱した。
希望を持って彼氏を捨てて出てきた場所で失敗し・・・
OLが共感する歌を彼女(岡村孝子)は作る。
浜田省吾は「もうひとつの土曜日」で、
♬息もできぬほど人並みに押されて
満員電車でアパートへ帰る・・・♬
と、歌っている。
社会人であれば満員電車に乗るのはあたりまえ、弱音を吐くのは社会人として失格だ、と、昭和初期の人たちは言うだろうが、歌にあるように、満員電車は「つらいこと」の代名詞になっている。一生懸命働いても報われないつらい日々の代名詞。でも、満員電車を使わないと仕事に行けない。
だれも文句をいわない満員電車。
働くにはあたりまえの満員電車。
みんな経験してきた満員電車。
庶民の共通項である満員電車。
人と人とが、まったく知らない同士が、
あんなに密着する時は、満員電車以外にない。
見知らぬ他人同士でも密着してもしかたない満員電車。
満員電車から逃げられたら、
人々の健康と精神状態が良くなるだろう。
かなしいかな満員電車。
どうにかしないといけない満員電車。