宮部みゆき原作の「ソロモンの偽証」なる映画がケーブルテレビでやってたので、観るとはなしに観たら、おドロおドロした内容に、ちょっとひいた。
原作読んでないので何とも言えないが、映画の演出だと思うが、やはりいじめの暴力シーンが、実際もっと惨いものもあるかと思うが観るのもイヤになった。
よくありがちな親や、DVな夫や、体制しかない教師や、なんともおろかな人物が出てくる。そういう人間のダメな部分を描くのは、リアルで良いとかヒューマニズムだ!とかという人もいるが、ドラマや小説になりやすい題材であるわけで、大多数が知っている負の部分を、わざわざ作る価値はあるのか?と、思う。
評価はたぶんこんな風に書かれたのだろうかと想像できる。
「人間のおろかな部分、本質の部分を深くえぐった宮部作品!」とか。
何を言いたいのか観終わってまったくわからなくなった・・というのが感想。
最後に、主役の女子が母校に先生として赴任した初日に対話したときの、当時の女子の行動に関して校長先生の言葉で、
「今日あらためて思った。
心の声にフタをすれば
自分がみたいものしか みえなくなるし
信じたいことしか 信じられなくなる。
そのことが 一番怖い事なんだなって・・・」
と、言う言葉があったが、
言いたいことはこれだったのだろうか?
しかし、この映画(小説は知らんが)の中で共通するのは、
「暴力」と「親」に対する「子供」かな。
自分が一番、避けている部分、
一番嫌いな部分、である。