ファッションもアートも70年代前後のものがいままた流行っている。
ある最新情報によると、
玄関に飾る細密画の美人画のようなものなどが高額で取引されてるそうです。
いまや、現代アートとか現代風、とかいうのは もう誰も興味なくて、
昔、一世風靡したモノ、を流行らせているのだ。
簡単に言うと、ちょっとダサい・・んじゃね?
的なもの、が今一番、新しいということだ。
あの時代は良かったネ、なんて言うのはやだけど
懐かしむんじゃなくて、
あの時代で、ひとつのカタチが、モノが、出尽くして終わったと思う。
自分がもし今2、30代だったら、
今流行ってるものに興味抱くか?というと、
興味抱かないで、たぶん懐古趣味になる。
暖かい人間ドラマをつくるので有名なニール・サイモン脚本の
Goodbyb Girl (グッバイ・ガール)を たまに観る。
1977年の映画だ。
場所はニューヨーク。よくあるアパート。
30代同士の俳優と子持ちのダンサーの出会い。
いつも男にグッバイされてしまう子持ちダンサー役のマーシャ・メイスン。
(このときニール・サイモンと結婚していた。)
売れない俳優のリチャード・ドレイファス。
放出品のアーミージャケットにコーデュロイやブルージーン、
彼の着てる服は、絶対自前だと思う!
ジーンズの後ろポケットに財布の跡の色落ちや、
皆ベルボトムなのに彼だけスソを切りっぱなしストレート。
ジョーズや未知との遭遇の時もそうだったけど彼そのもののスタイルだ。
そしてニューヨークの街や車の古さもまた、おもしろい。
観るたびに 今と比べて、いろいろ考えて。
しかし、心温まる恋愛コメディーに
独身ゲイが何を感じるのだというのだろうか?
まったく不可思議だ。
LOVE と優しさ に飢えているのか?
なによりエンディング曲を歌うデビッド・ゲイツの甘く切ない歌声が良い。
(デビッド・ゲイツのヒット曲は [ if ])
カラオケにもあるので 歌う。
今のドラマは 猟奇的犯罪とか 警察官が犯人!とか
変質的なものが多いのは、アートも同じく、
もう、すべてが出尽くして飽和状態なのだ。
だから、観終わったあとの後味の悪さと言ったら、ない。
しかし、お手本とも言える、こういった、
シンプルなストーリーにシンプルな曲は、
現代にある意地悪でエキセントリックでヤバい感じが無くて、とても良い。
あったら買う。いっぱい持ってる。