56年前に製作されたと思えないくらいのセンスと技術の抜群の映画、
「安寿と厨子王丸」。
コレ読んでる皆さんには 生まれてない人がほとんどでしょうか。
自分は 東映漫画祭 で観ました。
同時上映は、たしか・・・「わんわん忠臣蔵」
ディズニーの「眠れる森の美女」のリアルな動きに
まったく引けを取らない東映漫画。
子供の頃に観た感動は 一生消えないのであります。
そう、
あの宮崎駿も、何かのテレビで この東映漫画に影響受けたと言っていたっけ。
もし 自分に女の子と、男の子の子供がいたら
女の子に 安寿
男の子に 厨子王丸
とつける。 ぜったいつける。
これより前 59年前につくられた、
「白蛇伝(はくじゃでん)」が、妖艶で美しく。
異国の愛の物語。
子供向けとは思えない。贅沢な漫画だ。
時代は変わり セル画は無くなり、
リアルさとは、3Dのように思われるけれど、
CDとレコードの違いのように、
今のリアルは薄っぺらで、さきに効果が目立ち、
ほんとうに薄っぺらである。
データに不純物が無いために起こる味気なさ。
ある周波数をカットしたために起こる、クリアだが奥行きの無さ。
表現に五感と
予測不能なモノがないのである。
その中で一番無いのが、「重さ」である。
人にも樹にも食器にも、、なにもかもに重量を感じないのである。
だから どんなに技術をこらしても
制作者の感覚が乏しく
紙に描いた 餅 なのである。