きのうは節分 でした。
昔からある行事、慣わしを、だんだんとやらなくなった。
夕飯に中華を食べた帰りに、途中のコンビニに寄ったら、入口で、布製の青い角に黒のタイツの鬼の姿の若造が、臨時テーブルの上のパックに詰めた恵方巻きを指差し元気よく、
「恵方巻きいかがですか〜!」「どうぞどうぞー!」
と言ってきたのを右目に、
なぜか顔がゆるみ、思い切り楽しくなって笑いが出てしまった!
自分はその若造が、コスプレを嫌々やってる風でもなく、恥ずかしいというそぶりもなく、あまりに明るく元気にすすめてくるのを見て、くったくのない明るい笑顔で親しみを持ってすすめる姿に反応し、どこか違う次元にしまってあった自分の笑うデータが久々に開き、一気に吹き出しまったようであった。
人に対しそんなに親しく笑顔で話しかけられるものなのか?
人見知りしないで話できるのか?
自分がもし変な人だったら大丈夫なのか?
どういう精神回路でその笑顔がでるのか・・
・・・とか、一瞬いろいろ考えてしまった。
年をとると、思い切り心から笑うということは少なくなる。
頭が固くなるし、理屈っぽくなって嫌な顔つきにもなる。
そんな嫌な大人が普通にたくさんいる街で、自分も、その彼らと同じ状態に片足を突っ込んでいるが、どちらにしろきょうは、なぜか深いところにある「笑う」というデータが久しぶりに開いたので、
「人ってステキじゃん!」
「人生、楽しいかも?!」
「大声でみんなにやさしくしよう!」
「難しいこと考えることないんじゃない!?」
「バカでいよう!」
などと、そう思った日であった。