NHK BSプレミアムにて3月4日(日):プレミアムドラマ「弟の夫」(毎週日曜夜10:00-10:50、全3回)が放送された。
田亀源五郎の漫画を原作、LGBTを描くドラマだ。
配役は エストニア出身で史上初のエストニア出身力士として2004年に初土俵。“角界のディカプリオ”と呼ばれたバルト(把瑠都)
双子の兄弟の兄(弟と二役)に 佐藤隆太
佐藤の子供役に 根本真陽
一話50分弱で3話。
ストーリーは双子の弟がカナダで同性婚をしたが病で死去、その夫のマイクが日本に兄・弥一を突然訪ねてくる。離婚して小学生の女の子と住んでいる主人公の兄・弥一は、幼い頃に弟からGAYだと告白されてから距離ができてしまい、弟がカナダで結婚してからも気持の整理が付かないままであった。小学生の夏菜は無邪気に男同士の結婚にビックリし友達に言うが、その友達は親から「悪影響があるから近寄らないように」といわれてしまう。学校の先生も偏見の目で見るが、周りの態度に疑問をもち、マイクととの生活で、弥一の弟にたいする後悔と偏見の心が少しづつほぐれだしてくる・・・
まだ観てない人で興味があったらネットで探せば見れるので是非、観て欲しい。
家族をもたない人、Gayの人、寂しく暮らしてる人、そんな人に観て欲しい。
細かい描写とゆっくりと流れる時間、日本建築の樹と紙でできた狭くこわれそうな部屋とまだまだ閉鎖的な日本の社会、どこにでもありそうな家に起こった出来事。
Gay達で観た人からはバルトの演技が良かった!かわいかった!という意見が多い。安定感あり、自然で、すばらしい。
シングルファーザーの佐藤隆太の善良な市民、気の弱そうな良い人っぷりも、その子供の元気でかわいい無邪気なことも、ドラマながら誰も悪人は登場しない、みな普通の人で異邦人(Gay)に免疫が無い人達で、誰も悪くなく、なぜ理解がし合えないのか?が悲しい。
内容はLGBTにかかわることだから偏見、先入観、無知識、を問題視するところももちろん多々あるけれど、「家族」というもののカタチは人それぞれで、みな同じじゃなく、それぞれが幸せで大切にして楽しければそれで良い、というメッセージのほうが強かった気がした。
バルトは格闘技界へいったが演劇界へいってほしい。