デビッド・ホックニー
太陽がいる時。
つまり、陽のある時間のことだが、
明るい世界とは逆の夜が、怖くなってきた。
夜と言うのは、「魔」が潜んでいる、と、昔から言われているように、人間の欲望は夜にうごめく。世の昼と夜の顔は、ハッキリちがうものだと言える。
ある文献には、神社の昼の顔と夜の顔はまったく違う顔があるという。夜は人間の怨みに使われたりするので、まったく違った雰囲気に感じる、同じ場所でも昼と夜の世界では、それほど違う。
闇と言うのは、ただ暗いだけ、、ということじゃないだろう。
そんなことに最近、敏感になってきた。
人間って、昼と夜では、職業も違うしテンションもちがうので、夜歩いている人はみな、悪人じゃないか? という、とんでもない妄想が起こる。
これがエスカレートすると精神に問題が生じるが、暗くなると不安になるのは、高所恐怖症とか、そういうのと同じだと、前に聞いた気がする。
暗闇恐怖症、、ではないが、夜、酒を飲みに行くのが、なんだかむなしい気持になる。日没後は、部屋でゆっくりってのが一番健康的だ。
朝日とともに起き、日没とともに寝る。
あたりまえだが、これが一番、精神的に良いだろう。
そう自分に言い聞かせて。