起きてからも、はっきりおぼえてる夢、をみた。
夢のほとんどは、起きてすぐ思い出し、すぐに忘れるのが「夢」なのに、なぜかおぼえていた。
場所は高校の校舎である。たびたび、この場所、この建物内で夢が起こる。
その当時にしては現代的なコンクリートの打ちっぱなしの建物。一間巾の階段が4階まで続く、その階段を行ったり来たりする。途中に、トイレがある。
その校舎が、今回も舞台であった。
<最初のシーン>
ある教室の、後ろのドアから入ると、パーチクルボードの木の天板にグレーに塗られたスチールパイプの机がならび、皆の背を見ながら入ると、自分の席を探し、空いているイスに座った。
皆、静かに書道をしている。
書道といっても、タテ書き線が印刷された紙に、メンソウ(細い筆)で何かを書いている。 ひとりの男の先生が見回っているのがわかった。
自分は、皆と同じ細い筆、ではなく、毛先が短く巾は親指ぐらいある太い筆で、その筆の先で、細い文字を書いてる。
そこに、先生が来て「よくそんな太い筆で書けるな?」と言う。
<次のシーン>
ちがう教室に入って行く自分がいた。
そこは、机がきちんと並んでいるのではなく、バラバラで皆、何かを作っていた。
ひとりの男、それは大学の時に仲の良かった群馬が実家の男であった。
机の上には、黒い鉄の棒と、白い和紙のようなもので何かを作っている。
彼は、黒い鉄で葉っぱか唐草模様のアールヌーボー調の飾りが付いた、タテ40cm、ヨコ50cmぐらいの四角い照明器具を、作っていた。 鉄の飾りの枠には和紙がまわされ、きっとそこからライトがもれるような照明であろうと想像できた。
(なんてステキな作り物だろう、自分も、こういうものを作りたい、と思った)
・・・これで以上である。
ご静聴、ありがとうございました。