ろくろく人生レポート

66才からの人生探求レポート

夜に、地下で、大音量で、暗くて、密集してて、酒があって不特定多数の出会いの場所

コロナウィルスの自粛解除で、大阪はコンサートやイベント、ライブハウス、カラオケなどの営業を解除した。東京も6月1日から第2ステップになればカラオケやジムなどが解禁になる。

王道の真面目なライブハウスはただ騒いで酒飲んでナンパするようなクラブとは一線を画す。

しかし、ウィルス感染が広がってしまった今、ライブハウスやクラブなどの人が密集する場所は、今は一番の感染場所である。時代が過去だったらもちろん危険な場所だと言えないが、今は違う。もう昔のように楽しむことはできない。

昔からのライブハウスやクラブを知っている自分だから、あえて言う。オーナーは生活がかかっているとはいえ今のうちに家賃が膨らむ前に職業を変えて欲しい。そしてウィルスが完全に無くなるか薬ができるまで何年〜何十年間は他の仕事で頑張って欲しい。なぜなら、営業を続けたら、フラストレーションを発散したい人がわんさか集まってしまうので収集がつかなくなるのだ。

自分が30代の頃には、クラブの走りでディスコよりも新しい試みの店でまだクラブという名前で世間で言われてなかった頃に、新宿の広い倉庫を改装した「第三倉庫」という名前のクラブに2丁目で呑んだ帰りに夜中から朝にかけて何回も行ったことがある。

また、20代の頃には吉田美奈子と言うミュージシャンが出演する「ロフト」という恐ろしく狭い地下のライブハウス(下北沢)に何回も通った。また、渋谷明治通り沿いにある地下のクロコダイルという有名なライブハウスにリリィを聞きに行った。

そう、若さというのはそういうことが好きな年代なのだ。しかしウィルスで時代は完全に変わった。いまの若者でライブやクラブが好きな人は、そういったジャンルの快楽を頭の隅から消し他の快楽を見つけてほしい。感染してしまう確率が高いのは不特定多数と遊ぶ、というのが感染の公式であるから。

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吉田美奈子:自分より3つお姉様

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ハスキー声のリリィ:「私は泣いてます」がヒット。

 

ライブハウスは、ただ騒いで酒飲んでナンパするようなクラブとは一線を画す。節度を持って運営ができるのがライブハウスであるが、人がある程度の距離で密集することと狭くて窓がなく暗い地下にある場合が多いなど、騒げるクラブとは共通点がある。

路地裏のこじんまりした小さい店もあるし巨大なスペースの場所もあるが、それら共通するのはほとんどが「地下」である。音の漏れや広いスペースを作れることを考えると地下を貸すオーナーがほとんどである。

地下=窓がない=換気が悪い、となる。それにタバコを吸うスペースもあるだろうし、空気が綺麗で澄んでるとは決して言えない。そしてお酒が入ると行動も大胆になってついキスしたりハグしたりなどが普通になってしまうのだ。

ミュージシャン目的で聞きに行くライブハウスは別にして、騒げるクラブに行く人の目的をズバリ言わせてもらうと「お持ち帰り」である。さらに「セックス」。これらが目的であることもわすれてはいないだろうか?

※全てのクラブやライブハウスに行く人がゼックスが目的ではありません。

あぁ、セックスやナンパだけが目的じゃない、と書かないと面倒なので書いておくが、全ての人がそうじゃないのはわかっているがしかし堂々と健全な場所であるとは言えないだろう。

夜に、地下で、大音量で、暗くて、密集してて、酒があって・・・・これだけ揃ったら、今夜のお持ち帰りを探す目的でしょ?と言われてもしょうがないでしょう。

でもこれは違法でもなんでもありません。酒飲みたくても騒ぎたいだけでもH目的でも、別に問題ありません。自分も若い時はこういった俗世界堕落した快楽の魅力に溺れたこともありました。ただ、こう行った店は自由感が強いので、不特定多数と出会うしそれが目的でもあるので感染症の問題では大変危険なのだ。

内緒に行ける場所=騒げるクラブ、ディスコ

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職業に関係なく、全ての肩書きを捨てられる夜に、騒げるクラブに人々が集まる。肩書きや昼間の自分を忘れるために行く。不特定多数の人と出会える場所。誰でも自由に入れる(ドレスコードはあるが)。そんな場所、店、あります?ないでしょ、だからみんな騒げる店に行っちゃうんです。そして開放感からトリコになってしまうのです。

不特定多数の出会いの場所=誰でも自由に遊べることが騒げるクラブの存在理由であるから、ウィルスが収束していない今は解禁してしまうと99.9%必ず感染は広がる。感染してしまう確率が高いのは不特定多数と遊ぶ、というのが公式のようなものである。

さらに怖いことは、調子が悪くなってもほとんどの人は店に行ったことを隠す。検査して感染がわかっても店に行ったことは言わない。だからクラスターをつかめなくなる。

肩書きや昼間の自分を忘れるため、「快楽」を満足させるために行った店、だと自分自身がわかっているから言えない。店側からの営業として客に節度を守ってください、などと期待しても客の目的は騒ぎに行くのだから無理なのである。

つまりウィルスを限りなく収束させる方法としては一つしかない。問題は客の行動や素行ではない。オーナーは店をたたんで客が来ないようにするしかない。クラブやライブハウスという自由の象徴のような店を運営しているのだから、アイデアも発想も自由にできるはず。オーナーが生きていくための収支をよく考えて現在のハウスを人が密集しない別のアイデアで運営するか、店をたたんで新たな職種で頑張ってほしい。