ろくろく人生レポート

66才からの人生探求レポート

ネアンデルタール人の遺伝子の一つ=バリアント

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COVID-19ホストジェネティクスイニシアチブ(←何かの研究機関だと思う)による研究によれば、ネアンデルタール人の遺伝子の一つ=バリアントをもつ人が新型コロナウィルスに重症化しやすい、という研究結果が出たそうだ。

ここで説明:
ネアンデルタール人は約40万年前にヨーロッパ地方から出現し2万数千年前に絶滅した。その後約16万年前の東アフリカにホモ・サピエンスが誕生した。したがって両方ともに遺伝子的に共通ではない。
(以下抜粋を含みます)
この遺伝子(バリアント)が南欧で発見された5万年前のネアンデルタール人のものとほぼ同じであることがわかった。さらなる解析で、これらのバリアントは約6万年前にネアンデルタール人との交配によって現代人の祖先に渡ったことも明らかになりました。
これらのバリアント保有者の数に世界の各地域で大きな開きがあることを発見しました。南アジアでは人口の約50%がバリアントを持っているのに対し、東アジアでは保有者はほとんどいません。

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各国の遺伝子を調べたそうだ。バングラデシュ人の場合、63%に1個以上の遺伝子が発見された。南アジア人では半分が、ヨーロッパ人の中では約16%がこの遺伝子を持っていた。一方、韓国や日本を含め東アジア地域やアフリカではこの遺伝子はほとんど発見されなかった。

さらに詳しく・・

人間の遺伝子のうち3番目の染色体から新型コロナウイルスの症状を悪化させる遺伝子6個を発見した。これらの遺伝子は現生人類が約6万年前のネアンデルタール人から受け継いだものだ。
研究によると、これらの遺伝子を持った人が新型コロナウイルスに感染すると、人工呼吸装置を必要とする重症に発展する可能性が3倍も高かった。

・・・といった研究結果だそうだがなぜアンデルタール人のバリアント遺伝子保有者が重症化するのかは不明。

もしこれが正しいなら、ノーベル賞学者山中氏のいっているファクターXはこれじゃないのか?と思う。

つまり、重症化しない物質、がファクターXではなく、重症化する物質、に目を向けた仮説である。

ウソかホントか、信じる信じないはあなた次第・・・