この間、なつかしの映画「追憶」がこんな内容だったんだー・・と言うことを書いたけど、その第2弾。
「ティファニーで朝食を」を初めて観た。
1961年の映画ということで60年前。自分が3歳だった日本はこんなオシャレなものは存在すらしない日本であった・・・
最近まで思っていた映画のイメージは、セレブなヘップバーンが優雅にオシャレにニューヨークで恋する物語・・・と思っていたが、
まったく違った!
なにこれ?
中身がまったく無いドタバタコメディー?!
確かに、インテリアは素敵。この当時にしてはフランス風の凝った内装のアパートの演出で、もちろん、ファッションもいいけど、でも、映画の中のオードリーのキャラが、とても下品なのである。
そのキャラと言ったら、
無教養、自分勝手、金が好き、暴れる、叫ぶ、わめく、泣く・・・
そりゃ〜オードリーの見た目はステキなんだけど、役がねぇ・・・
この作品、人気があるのがわからん。
オードリーの魅力だけだよね。
キャッチーなワードはティファニーとオードリーだけかも。
ストーリーにレジェンドになるような要素がまったく無いひどい内容。
オードリーは兵役中の仲の良い兄がいて(人物は出てこない)夢は兄の世話をして一緒に暮らすこと。テキサスの田舎でさえない獣医と結婚したが、金を稼ぐためにニューヨークに逃げてきて金持ちのパトロンを何人も渡り歩く無教養で面倒な下品な女。同じアパートの売れない小説家の男も金持ちの女性と金目当てで不倫中。オードーリーのはちゃめちゃな男探しに小説家の男も巻きこまれ、ついには麻薬組織と思われ逮捕。結局、金持ちのパトロンに助けてもらうが・・・
それと時代だなぁと思うのは、
みんな異常にタバコ吸い過ぎ!
すごいよ、タバコ吸ってないシーンを探すのが難しいくらい、しょっちゅう、タバコ吸ってるし、マッチや吸ったタバコ指でピッと弾いて道に捨て放題。60年も前だしね、しょうがない。
全ての商品が1ドル(10セントかな?)のショップってのがあったんだね、すごいね、今の100均の走り。そこで遊びで万引きするシーンがあって、これも今じゃ考えられない、ちょっとすごいなと思ったり。
この映画の設定って、のちにいろんな漫画やドラマのアイデアの元になってる気がする。「同じアパートの男女が繰り広げるドタバタ喜劇」ってやつ。
高橋留美子先生の「めぞん一刻」や、古いところでは石坂浩二と浅丘ルリ子が結婚のきっかけになったドラマ「3丁目4番地」である。
3丁目4番地・これ、観てた人いるのかな?自分は観てたけど。
めぞん一刻
実際のティファニーでの買い物中。貧乏だから実はお菓子のおまけの指輪に文字を10ドルで掘るだけの注文。
最後は今までのドタバタと異なりなぜかドラマチックに終わる。
キャラはとにかく、オードリーはチャーミングだった。
でも「シャレード」↓の方が好きだな。