ろくロク

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ムースでごまかしてるの?

呑み屋に、お土産を買って行くことが多々あります。

お土産といっても、べつに旅行に行った帰りということじゃなく、ただの付け届け=差し入れです。

京都に店舗がある「焼き栗」、「栗のパン」とか、八百屋に寄ってイチゴやビワなどのフルーツ、そして、ケーキ。ふだん自分では買わないものを買って、持って行って、店で出してもらうのです。

ケーキも、ふだん買いませんが、ケーキ屋に並んだケーキを見ていると、最近、ケーキの作りに、一つのパターンが見えてきます。

 

それは、「ムース」使いが多い。

と言うことです。

 

ムースとは、卵の白身と生クリームなどを混ぜてババロアみたいな感じにふわっと固めたものですが、ケーキ屋で売られている最近のものはムースでアレンジしたケーキがほとんどを占めている、ということです。 違った種類のケーキを選ぼうとしても、色や形は違えど、ほぼムースが使われてるので、違いに差がなくて選びにくいのです。

勝手な想像ですが、ムースを利用したケーキは、作業しやすいからか、ボリュームを出して価格を抑えられるからか、そういった作り手側の事情を感じえないのです。

自分はわざわざお金を出してムースを買おうと思わないし、ムース自体がおいしいとは思えないのです。ほんのちょっとだけ、効果的に使うのなら良いとしても、全部ムースというのは、ケーキの王道から、はずれてる気がします。

もっと詳しく言うと、ムースと言うのは「歯ごたえ」はありません。と言うことは、紅茶やコーヒーなどと一緒に食した場合、飲み物と触感の相性が悪い気がします。さらにムースとスポンジを使った商品が多くあるけれど、自分は、この相性がいいとは思えないのです。 これらはすべて好き嫌いの次元になりますが・・・。

昔のケーキは、現在のように凝ったものはなかったが、今のようにムースを主役にした物はなかった。

ケーキの最近の傾向として、ムースを使ってオレンジのエキスを入れたものや、ピンク色にしたりカラフルな色にして「ごまかしてる」気がします。 栗を使ったモンブランを買おうと思ったら、そのモンブランもムースでくるまれていて買う気が起きませんでした。ムースをメインにしたモノ造りって? あまりに安易です。

ほとんどケーキを買わない自分が言うのだから、逆に言い得ている?のではないかと思います。ケーキ職人様達に言いたいのは、ムースは極力使わず、ごまかさないよう、お願いしたい。