おとこひとり

59才おとこ・筋トレ・服・デザイン・時代・哲学

白粉の匂い

 

ときどき、白粉(おしろい)の匂いがする時があります。
ふっ、とした瞬間、頭のヨコの方ではっきりと香る。
が、 すぐに消える。
白粉(おしろい)とは、昔の女性が使っていた化粧用の粉。
今と違い独特な香りと空に飛び散る白い粉が印象的です。

小さい頃、自分の母親は、この香りがしていた。
匂いは音や味と同じように、過去を憶い出させる。
着物をタンスから引き出した時の昔の防虫剤(樟脳(しょうのう))の匂い。
同じタンスに入れていた黄金虫(コガネムシ)の死骸の蒸れた匂い。
その匂いを憶い出した瞬間に、今 タンスを引き出して黄金虫を見ている。
そして時々、白粉の匂いがして 自分のヨコに母親が居るのを感じる。

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