きょうは昼間は天気が良かったので、若者向けアメリカカジュアルのGUESS のジャージ上下で、近所にランチをしに行った。モノグラム柄のジャージです。普通のおっさんは派手だから着ないね、こういう上下。
イタリア人のおっさんがジャージ着てるのを何かのTV番組で見たのを思い出して・・・
adiddasとかNIKE などのスポーツブランドのジャージ上下だと、部屋着のような感じに見えるけど、中堅のファッションブランドのGUESSだったら街歩きでもオシャレに見えます。でも普通の男(ノンケ)はたぶん着ないデザインのブランド。
このところファッションの話題をしなくなったのは、批判っぽくなってしまうからで、ほとんどがほめるのは無理・・・だから、書くのをやめたんだけど、久しぶりに言いたくなった。
ファッションといってもTV通販のことね。 街の店舗で売ってる服はしゃべらないので別に何もいう必要がないけれど、TV通販の服の説明を聞くと、芸能人のブランドなどは、たいした素材、パターン、縫製じゃないのに、自慢しすぎ!です。 買ってほしいから自慢するのはわかるけど、自画自賛はみっともない。
そういうブランドにかぎって、どこにもある人工繊維(ポリエステル)の素材と、普通の縫製の技術と、カットソーのような簡単なパターンを、さも、すごい良い素材で工場もいやがる手間です〜なんていうから、無知な客をだましてんの?って思ってしまう。
さらに、ハイブランド、ハイブランドと連呼します。ハイブランドだったらこんな値段じゃ買えないですよー、って。
あのね君君、あなたのブランド、そもそもハイブランドのような代物じゃないんだけどね・・技術も素材も手間も、何もかも違う。君のはユニクロと同じ中国製かベトナム製の量産品なんだけどね・・・
たとえばニットでは、インターシャ(イタリア語)ってのがあるけど、これはすごい技術じゃなくて、いまは当たり前のこと。ダブルジャガード織をすごいなんて言うけどジャガー織はどこの安いブランドでも当たり前にやること。
1番におかしいと思うのは、素材が良い!っていう人。 良いっていうのは色んな意味があるでしょう? 自分が良いと思うのは、そのデザインに合ってる素材だったら、素材が良いんじゃなくって、服に合った素材で良いですね・・という風に言う。だってね、素材に罪はない・・・素材のい良い悪いは勝手に人が決めたこと。たとえばレインコートにウール素材は使わないでしょ? ポリかPU(ポリウレタン)かビニール使うじゃない?レインコートのビニール素材を、あえて素材が良い、とか言わないでしょう?服に合った素材だったら、服に素材が合ってると言えば良いだけ。
それに女性の服はいまはほとんどがポリエステルだから、ポリエステルという人工繊維を使ってる服にたいして素材が良いなんて、わざわざ言っても意味ないでしょう? ポリエステルの中でも高級品で・・・とかいうのだったら、まだわかるけれど。 量産できる人工繊維を良い素材だなんておかしい話。いくら表面が良い感じでも伸びる素材でも、しょせん原料が安いポリエステル。 彼らが良い素材というのは、伸びるとかシワにならない、とか、そういうことを言ってるにすぎない。
食い物と同じ。有機(オーガニック)無添加。無農薬の野菜が良い素材。体に良い素材。だけど添加物に人工物だらけのスーパーの惣菜にコンビニ弁当カップ麺にソーセージなどの加工肉は素材の悪い食いもの。食い物の場合は、はっきりしている。食い物の良し悪しと、ファッションのいい素材悪い素材も同じ。人工繊維は加工肉と同じ。
TV 通販での食品の販売で、よく聞いてみたらわかることで、冷凍エビフライを「良い素材ですねー」と、たぶん、言ってないと思います。なぜなら、加工品はだいたいは防腐剤や発色剤を入れてるから、これを「良い」とテレビで言うはなかなか言えないでしょう。「良い素材」とは言えずに「美味しいですねー」「みずみずしいですねー」とか」の個人の感想で言っています。ただ、希少な有機のルイボスティーなどのオーガニックを売ってる場合は、良い品質、とは言えます。本当に有機や希少なものは言えるが、そうでないただの冷凍野菜などは、新鮮な、とか、そういうイメージ的な表現だけで、良い素材とははっきり言っていません。(言えません)
大きな意味での本当に良い素材というのは、希少性があって、天然繊維が必須の条件。その中ではランクがあるけれど、それも、使い道によってはあえて荒くガサガサしたラミーという麻を使ったりと、ただ使い道が違うだけの話。
ファッションの人、良い素材使ってますーとかいうの、もう勘弁してください。ポリエステルは洗えて便利なので、デザイン力で勝負して下さい。ファッションは素材じゃなくてデザイン(技術を含めた)でしょう!