「塩・コショウで味を整えて、完成です〜♬」
って、料理番組で言う言葉が、頻度数ランキング1位でしょう。
そのくらい、あたりまえの行為が、
塩・コショウで ”味を整える”
自分、料理っぽいことをしますが、塩も、コショウも、ほぼ、使いません。
外食ではたぶん絶対に料理に塩とコショウを入れているから、麻薬と同じで、体が、塩とコショウを無意識に欲するようになり、入ってると「美味しい」と脳が誤作動してしまってるのじゃないでしょうか?
塩分もコショウのぴりぴり感も、美味しさのバロメーターのような舌になってしまうと危険である。
料理の最後に「塩とコショウで味を整える」なんて行為、実は意味不明だし、アホくさくてやりません。どこかのエライ料理人が、その昔に教えたそのままか、塩の会社やコショウの輸入会社がたくらんだ罠を、今、だれもがやってるだけじゃないでしょうか?
塩・コショウするってのは洋食だと思うが、自分が思うのは、最低限の調味料で作る料理ってのが、一番難しく、美味しいんじゃないか?と思うのです。
ありとあらゆる調味料を使い、最後に塩コショウして、でき上がって食べると複雑な味ですね〜なんて言うコメントが聞こえてきそうな料理が、良しとされてる今、料理を複雑にすることがステイタスであるというエラそうな料理人が無数にいる。
そういう客も、そういう味になれてしまった共犯者、である。
ただ、塩を料理の行程の素材として使うのは気にはならないが、それもあえてしないような料理法が望ましい。
ここで言いたいのは、最後に意味不明な「塩コショウで味を整えましょう」という一行だ。
ファッションで洋服をPRするのに、工場が大変だったと言う苦労話を前に書いたが、それと同じく、味を複雑にすることですごい料理を作ったと言うことで満足する料理人。
きっとだれもが無意識にあたりまえだと思っている「塩&コショウで味を整える」なんて行為は、やめたらどうだろうか?