おとこひとり

語るモノコトのいろいろ

絵と額縁の名前

油絵のキャンバスのサイズ名の、F6とか、こういう記号のようなキャンバス名は1度は聞いたことがあると思う。美術系の人じゃなかったらほとんど関心がないと思うけど、

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ゴーギャンの「黄色いキルスト」

数字が大きくなればサイズは大きくなる。女性の服のサイズ展開とほぼ同じです。でも、キャンバスにはさらにサイズ展開がある。

6号の F とか8号のM とか・・・PS とか・・・アルファベットがつきます。ややこしいですね、とても。順列組み合わせって感じ?

そんな事は覚える必要もないのですが、アルファベッドの呼び名の由来を知っるのも、悪くわないでしょう。

アルファベットの意味は、

  • サイズは Figure=「人物」
  • サイズは Paysage=「風景」
  • サイズは Marine=「海面」
  • サイズは Square==「正方形」

を意味しています。

つまり人物を描くには人物の意味のフィギュアーの[ サイズ ]で、風景を描くにはフランス語の風景の意味のペイサージの[ サイズ ]、海を描くときにはマリンの[ Mのキャンバス ]、、みたいな事で、大昔の先輩がサイズの名前を付けたようです。

そして、すべてのキャンバスは[ Mのキャンバス ]が基本になっています。これは黄金比率で作られているからです。

黄金比率とは、

1:1.618

という、フィボナッチ数列で出される比率です。

そのMのキャンバスを少しづつ正方形に近づけていくとFのキャンバスになります。つまり、海を描く場合は、横長のワイドな感じのMのキャンバス、人物はもう少し正方形っぽいサイズがいい・・・とキャンバスを作る職人が作ったのでしょうか?

昔は、モチーフ(対象物)はそんなに複雑ではなかったのでしょう。女性のヌード、リンゴや花瓶、街路樹の風景、海の風景、絵を描くというのはそういった当たり前の絵のモチーフしか考えられず、絵とはそういうものでしかなかったのです。自由な描写の印象派が出る以前の話ですが・・・

しかし、キャンバスの既成のサイズはほとんど微妙なサイズ違いで、ほとんど代わり映えしません。ならば1:1.618黄金比であるMのキャンバスが一番美しいサイズと言えるでしょう。

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額縁は絵と同じサイズ名で販売されてます。なので額の寸法は「外寸」ではないのです。額は絵と同じ「サイズ名」で選びますが、絵が決まっていれば好きな額の幅と装飾を考えて選べばいいのです。絵を入れた場合の仕上がりの寸法は、フチの寸法を自分でプラスして計算するのです。