ろくろく人生レポート

東京おとこひとり 改め:66才からの人生探求レポート

老いる意味

作家 森村誠一氏の小説がドラマ化したものは何度もテレビで観ている。有名な作家である。いつしか、そんな彼が痴呆症とうつ病に悩まされていたとは、知る由もない。

ぶらっと散歩の途中でショッピングセンター内の本屋に立ち寄ってみると、彼の本が目について少し立ち読みをした。普段、立ち読みは基本しないのだけど、しばらく読んでみた。人生、後半になって、彼のように患うことはことはそれほど珍しくなく、誰でも経験しているか、もうすでに患っているか、そんな年代である。

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まだ全部は読んでいないけれど、彼は自分に似ているな?と思った。 それは、なんとかこの状況を脱したい!なんとか苦痛を和らげる方法を見つけたい!と、自分でかなり細かい分析と、実験、調査、などなど、そういう小さなことも見逃さないようなことを探す、そんなところが似ているなぁと思った。カッコつけるわけじゃないけど「頑張れば治る!」「成せばなる」という言葉がいつも浮かぶ。

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6年前に自分がブログを始めたきっかけになった状態が、「うつ」の症状ではないと思っている。でも心療内科には通った。落ち着ける薬も処方して飲んでいた。でも、うつの症状でよく言われる何もやる気が起きないわけでもなく、電車や人が怖いわけでもなく、自分で「うつ」か「パニック」か、まったくわからない状態だったし、精神医も病名はとくにつけなかったと思う。 自分で自分の病名をつけるなら「不安神経症」とでも付けるだろう。その時の症状は、突然に腸の奥から上の方に向かって「不安」が襲ってくる。目の周りにグレーのような黒い重苦しい雲が出てくるといった映像も浮かぶ。首から肩にかけて重いものが乗っかってくる。すべて意味もなく「不安」が襲ってくる。

一時は、悪い霊がついてるのじゃないか?とも思った。しかい霊感も媒体になるような経験もないし、霊のせいにするのはあまりよくない、と聞いてるので、そっちの対処は考えなかった。

でも、世の中で「うつ」や「パニック」やいろんな病名を付けてるけど、そんなに簡単に分けられるもんじゃないと思う。人によって感じる感覚が違わないと逆におかしいし、けれど共通するのは「嫌な感じ」「不安」「重い」「など、そんなネガティブなものであることはきっとみんな共通していると思う。

森村氏はある日、突然、「うつ」のような感情が襲ってきた。さらに痴呆症が発症した・・・と書いている。そうなのだ、ある日突然襲ってくることもある。嫌なことが原因で襲ってくることもある。どちらもコップの水が満杯になるまで、我慢していたということだと思う。

しかし、森村誠一氏は克服したのだ!! だから、この本を買った。

若い人との違いは、体の衰えと死の不安をどう克服するか?である。