新型コロナウィルスの影響で 失業、登校不可、閉店、心的不安、持病の悪化、など、いろんな不安を抱えて自殺という選択肢を考える人がこれから年末にかけて多く出るだろうと予測されます。なので、下記の文章をまた載せることにしました。内容もそうだけれど、文章の流れが美しい、と感じます。 お金にならないただの言葉、しかし「気持ち」が変われば暗い現実の景色は少し明るく変わるかもしれません。「気持ち」や「意識」は物ではないので給付金の代わりにならないけれど、狭い視野になってしまった現実、本当はあるのに気がつかないでいる事実、それを普段普通に思っていることとは違った視点から眺められるきっかけになったらいいと思います。現実において普通に気にも留めないことや、普通に思い込んでいることこそ間違っていて、360度多方向の角度から物事を想像していくことが人生の可能性を正しく広げていくことになると思います。大事なのは想像力です。
エックハルト・トール 著
「世界でいちばん古くて大切なスピリチュアルの教え」より
人間の命というものは、なんと儚いものでしょう。
そもそもこの世に、生滅の法則に左右されないものなどあるのでしょうか?
永遠のものなどあるのでしょうか?
もしもこの世に、たったひとつの色しか存在しなかったなら、
たとえば、ブルーしかなかったなら、
全世界がブルーだとしたら、
そこに存在するものが全てブルーだとしたら、
もうそこには、「ブルー」という概念は存在しません。
ブルーという色が認識されるためには、ブルーでないものが必要なのです。
そうでなければ、
ブルーが際立つこともできませんし、存在することすらできません。
これと同じ理屈で、
万物の移ろいやすい性質に気づくためには、
移ろうことなく、不変である何かが必要なのです。
「わたし」という個を含め、すべてが不滅だとしたら、
あなたはその事実に 気づくことがあるでしょうか?
「わたし」を含め、あらゆる形態の儚さを認識し、
それを自分の目で確かめられるという事実は、
自分の中に、衰えもせず、失われることもない、
「なにか」が確固として存在することの証だとは思いませんか?
・・・・(略)
けれども、肉体の衰えや、
考えかたの変化を感じ取っている「意識」自体は何ら変わっていません。
その意識こそが、あなたの「永遠なるもの」です。
それが、形のない「唯一の生命」なのです。
これを失うことなどあるのでしょうか?
いいえ、それはあり得ません。
なぜなら、あなた自身が「唯一の生命」だからです。