ろくろく人生レポート

66才からの人生探求レポート

民衆を喜ばせようという意識がないスカイツリーのデザインは残念でしかない

おはようございます (´・ω・`)やあ

 

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たとえば、左のスカイツリーが古い時代のもので、東京タワーが、最近新しくできたものだったら?!どうでしょうか? きっと、すごい!すばらしく素敵なデザインのもの(東京タワー)ができた!と、思うだろう。前のもの(スカイツリー)は、味気なくて無味乾燥としてたけど、今度の(東京タワー)はキャッチーで形も楽しくて良いね。と、なるだろう。

 

いまさらだが、スカイツリーのデザインに何か感じるものありますか?

時代にあった無機質なデザイン・・・でしょうけど、どうも好きになれません。

日本の下町浅草にあって、どこにも日本の歴史を感じないデザイン。この流れは、今の商品やファッションを象徴していると思う。 公共のものは特にそういった歴史背景はとても必要で、古来から長い長い独自の歴史がある日本なのに、それを全く無視した夢遊病者のように地に足がついていない魅力のないポッと出のデザインである。

活気のあった江戸時代の町民文化を感じるデザインでもいいし、安土桃山時代の華麗なものでもいいし、鎌倉時代の木彫のようなイメージもいいし、浅草という場所にありながら、とにかくも、構造上の技術ばかりに注目されてスカイツリーが日本をまるで感じないデザインであるのは残念でしある。

もしかして「未来」をイメージしたとか? ・・まさかね。

 

調べたらスカイツリーのデザインは彫刻家の澄川 喜一という現在90歳の人だった。

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「風の音 2」 • 2016年 ステンレス、黒御影石 H30×W44×D13cm

こんな作品の人。
なるほど、モダンでソリッドでミニマムなのが好きなんだね。だからスカイツリーがあのデザインになったのだ。残念。
 
オリンピックで新東京体育館などのデザインにも起用された隈研吾は一時、木材を使った教会なので流行ったが、以前、歴史ある施設内に飲食&バーをつくるための内装の競合で、知名度で隈研吾になった、本当は〇〇さんの方がよかったんだけど。と後日聞いた。 で、その隈研吾がデザインした内装を見たら、ひどく雰囲気のない店で、合板でできたただ四角いスペースだった。彼のデザインは全てそういうテイストのものである。素材は内装に使う圧縮合板が主で、同素材の四角い棚のような箱が部屋の壁にいくつも取り付けられている、それだけである。
広大な建物であったら生きるかもしれないが20坪前後のスペースでのデザインは、まさにチープでしかない。安い工業製品の木を使う事にこだわることを優先して、店の目的や雰囲気など無視し、作家の実験場となってしまっている。

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この画像はその内装と違うが、こんな感じの似たようなものである。これは何十人にも建築家に会ってきたがほとんどの建築家は「縦・横・まっすぐ、三角、四角」でしかものが考えられない。有機的で精神的なデザインができないのだ。

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↑圧縮木材
圧縮木材の素材は、無印良品のカウンター回りに使われてるのでわかると思うが、非常に奥行きのないチープな感じの素材である。安っぽさを売りにするのは下北沢とか原宿だったらいいかもしれないが。何が言いたいか?というと、
知名度で起用したら失敗する。=民衆の支持が得られない、ということ。
同じスタイルでしかデザインできないアーティストは避けた方がいい。
建築家は色彩感覚がないのでデザイン重視の構造物を頼まないほうがいい。
建物だから建築家に、大きな構造物だから彫刻家に、という発想が、魅力のない驚きのないつまらないデザインになってしまう原因である。まったく違うジャンルのアーティストに依頼すると素晴らしいものができる。なぜなら、同じようなものを作り続けている作家は、スカイツリーの彫刻家や隈研吾のように、デザイン力が今まで自分が作ったものの亜流でしかなく、発想が一辺倒でほぼ同じデザインが増えていくだけの状態である。
形式化されてしまっていて新しさがない。そして、なによりも民衆を喜ばせようという意識がないデザインである。 机の上で素面をひいているだけなので、民衆が「いいね、懐かしいね、楽しね、素敵だね」という感情が生まれるデザインソースが一切ない。自分の作品を作るという自己満足で終わっている。これらが彼らに魅力がない原因である。